イスタンブールで睡眠強盗に遭った体験記
ある日、夕方5時ごろ、イスタンブールで道を歩いていたら、後ろから50代くらいの男性が車で近づいてきました。彼は最初にトルコ語で挨拶し、私が理解できないことを示すと、英語に切り替えました。
男性:「こんにちは、トルコ人かと思いました。」
私:「いいえ、違います。」
男性:「Hiltonホテルはどこですか?」
ホテルが目の前にあったので、指差して教えました。すると、彼は興味を失ったかのように、別の話題に切り替えました。
男性:「どこから来ましたか?」
私:「日本からです。」
男性:「私は大阪に行ったことがあります。日本が大好きです。」
彼の話に驚き、少し嬉しくなりました。日本人と会うことが少ないので、友人ができるかもしれないと思いました。彼は自分がキプロスから来ているドクターで、植毛関係のビジネスをしていると話しました。
男性:「飲みに行きませんか?」
警戒心を持たずに、友達ができそうだと思って彼の車に乗り込みました。彼はHiltonホテルではなく、近くの小さなレストランに連れて行きました。
レストランでの出来事
レストランでお茶を注文し、しばらく話していると、彼は突然質問を変えました。
男性:「君は男が好きか女が好きですか?」
私:「男です。」
彼に正直に答えましたが、彼の話が次第におかしくなってきました。
男性:「飲みましょう。」
彼は2人の女性を呼び、テーブルに座りました。飲み物を注文され、気まずい雰囲気になりました。彼は急に料金を半々にしようと言い出し、私は困惑しました。
私:「おごると言っていませんでしたか?」
男性:「外のATMでお金を下ろしてこい。」
その場から逃げることを決意し、走って外に出ました。追いかけられず、何とか逃げ切りました。後で体調が悪くなり、誰かに助けを求めました。
最終的に中国人の知人に助けを求め、迎えに来てもらいました。安全な場所に戻り、後日警察に通報しましたが、効果的な対応はされませんでした。
この経験を通じて、イスタンブールでの旅行中の注意が必要だと感じました。また、家に帰った後、足が痺れることに気づきました。これは、レストランで提供されたトルコ茶に睡眠薬が混入されていた可能性があると考えています。